もっと日本で知られるべきバンドThe Murder Capital
こんにちは。
みなさまはThe Murder Capitalというバンドをご存知でしょうか。
サブスクでFontaines D.C. Idles Shame Slavesあたりを聞いた方には関連アーティストで
出てきたことがあるはず。
彼らはあのFontaines D.C.と同じくアイルランド、ダブリンの出身のポストパンクバンドです。2015年より活動を始め昨年2019年8月にファーストアルバムWhen I Have FearsをHuman Season Recordsよりリリース。
2019年は間違いなくポストパンクリバイバルの1年であったがこのThe Murder Capitalも大きな存在感を放った一組である。
ポストパンクの伝説的バンドJOY DIVISIONのサウンドにも精通している部分が多く感じられドラムのスタイルに関しては1stアルバムを手がけMark Ellis(ポストパンク、オルタナティブロックのプロデュースに多く携わっており過去にNew Order U2 Nine Inch Nails Depeche Modeなど名だたるバンドと仕事を共にしている)もドラムのサウンドには強くこだわったと公言しており、このアルバムは全編を通して緊張感あるドラムのビートと張り詰めたギターサウンド、ストリングスが絡み合う素晴らしい仕上がりとなっている。
アルバム冒頭のFor Everythingでは奇妙なサウンドが鳴り響いたかと思えば突然雷が落ちたかのような爆発的な展開を見せてくれます。
全編通して成人期への恐怖、悲しみ、不安、対人関係、友人の自殺など多くのテーマがボーカルのJames McGovernの悲しく、怒りに溢れ光を願うかのような声で届けられる。レコーディング中にバンドメンバーの母親が亡くなる悲しい現実もあったようですが彼らは破滅や悲しみに屈することなく、現実を見つめながらも強く生きていくには愛が必要だと歌い上げる。
このアルバムは傑作であり。Fontaines D.C.と同様にもっと日本で知られてほしいバンドである。そして彼らはライブが最高である。切に来日を願ってやまない。