2020年名盤MayBe We Could/Kllo
こんにちは。
最近TLでも話題に上がることが多いKlloのニューアルバムMaybe We Could
大変良質な作品になっており2020年のインディダンスアルバムの中で大きく評価される1枚になると確信しています。今日はそんなKlloの新作をご紹介。
Klloはオーストラリア、メルボルンを拠点に活動しているSimon LamとChloe Kaulの二人からなるエレクトロデュオ。(メンバー二人は従兄弟ということでも有名)彼らは2017年にデビュー作『Backwater』のリリースから約2年間に及ぶワールドツアーを決行し数枚のシングルをリリースした後、一時的にソロ作品に取り組んでいた。互いに違った時間を過ごし力をつけてきたことが今回のアルバムでは各トラックの質の高さから伺える。
全10曲で構成された今作は古典的なダンスミュージックのリズムとKllo最大の特徴である叙情的なメロディ、歌詞、そこに絡み合う繊細な2人の持ち味が強く反映させたアルバムとなっており37分間全編を通して心地よい世界に連れて行ってくれる。ほとんどがダウンテンポの作品で構成されているアルバムだがそこに紛れるエネルギッシュな瞬間に心踊らずにはいられない。絶妙なバランスで音の世界を行き来するKlloの良さは年齢を重ねた二人から出る深みとともにより味わい深い物になっている。
ここでいくつかアルバムの中からお気に入りの曲を紹介。
①Somehow/アルバム5曲目収録
ミュージックビデオを見てすぐに好きになった楽曲。もともと映像作品でローファイなムードを取り入れることが多い彼らの作品が好きであったのだがSomehowのMVも期待以上の仕上がりに。おそらく撮影地はモスクワと思われる。サビに向かっていく過程での高揚感が心地よい1曲。サンプリングのセンスも半端ない。
②Still Here/アルバム2曲目収録
今回のアルバムMaybe We CouldからのファーシトシングルStill Here
I'm not going anywhere(私はどこにも行かない)と切ない歌詞がリピートされる。
ガラージのリズムにピアノの旋律が見事にマッチ。今作で多くの支持を集めそうな楽曲。
③Insomnia/アルバム3曲目収録
Insomnia=不眠症。
睡眠不足になると、想像と真実が一体化するように感じるとメンバーが語っている曲。
ダウンテンポで浮遊感の強烈な楽曲。心地よいビートとChloeの美しい歌声に酔える一曲。
ここでは個人的に好きな3曲をオススメしましたがアルバム全編を通して聴くのが断然オススメです。CD発売は現状世界で日本のみで対訳付ということ。
Tracklist:
01. Cursed
02. Still Here
03. Insomnia
04. My Gemini
05. Somehow
06. Maybe We Could
07. Ironhand
08. 1 Up
09. A Mirror
10. Just Checking In
最後にライブ映像を
SSW感強めのSen Morimoto
こんにちは。
京都出身シカゴ在住のマルチ奏者Sen Morimotoが10月リリース予定のニューアルバムからの先行シングルWoofを公開。
ジャズのグルーヴを前面に出した前作に比べこの楽曲は彼のSSWの才能がかなりプッシュされた仕上がりの印象。
前作でマルチ奏者としての才能を思う存分発揮した彼がどのような作品をリリースしてくるのかとても楽しみです。
ミュージックビデオは相変わらず不思議な仕上がりですがこれがSen Morimotoワールドなのです。
Gus DappertonとSebo Walkerがリリックビデオでコラボレーション
こんにちは。
2010年代後半のインディーシーン最大のポップアイコンでありファッションシーンからも熱い視線がやまないニューヨーク出身のGus Dappertonが9月に発売のニューアルバムから先行シングルFirst Aidのリリックビデオをリリース。
この作品はプロスケーターのSebo Walker主演のスケートムービーとなっており全編美しいロサンゼルスのベニスビーチの日常を切り取った作品になっています。この作品の面白いところはGus Dappertonの曲がBGMとして使われておりスケートの音、人々の会話がそのまま映像に使用されています。鳥が羽ばたく音や、散歩中の犬が驚く仕草、ホームレスの男性をトリックで飛び越えたり4:34秒の映像が美しさと驚きであっという間に過ぎてしまいます。
日本でもおなじみのスターバックスコーヒーを横切る姿なんかもありますね。ローカルのスケートキッズ達が集まる場所としても有名なデニスビーチ。そんなカルチャーをリスペクトするかのようにスターバックスの椅子がスケボーのデッキの形をしています。
本当に綺麗なビデオです。
Gus DappertonのニューアルバムOrcaは9/18リリース予定。
僕にとって君は朝に必要なコーヒーのような存在で。
こんにちは。
今日はDaniel CaesarのBest Partについて書きます。
なんでこのタイミングでって思われるくらい賞賛されてきた楽曲なんですが、今日シャッフル再生してたらこの曲が流れて改めていいなって思って。
ダニエルシーザーについては僕では及ばないほどたくさんのファンの方がいて素敵に紹介してくださってるので割愛。僕の好きな彼について紹介しているサイトです。
昨年のフジロックで観れた方羨ましいなー。
この曲の歌詞すごいくいんですよ。めちゃめちゃ甘いんですけどね。
タイトルに書いたYou're the coffee that I need in the morningの部分も凄く好き。
恋人の存在を朝のコーヒーに比喩するのが凄くいい。ダニエルシーザーって父親がゴスペル歌手みたいで、ものすごく哲学にも精通しているのにこのカジュアルな表現をしてくるギャップ。
COLORS SHOWではコーヒー持ちながら歌っています。笑
でも僕がもっと好きなのは最後のパート。ここが僕のベストパート。
If life is a movie
もしも人生が映画なら
you're the best part
1番素敵なシーンは君
You're the best part
君こそが1番
Best Part
ベストパートだよ。
昨日はThe Murder Capital書いたのに今日はめちゃめちゃ甘め。
音楽っていいですよね。
今日もお疲れ様です 。
もっと日本で知られるべきバンドThe Murder Capital
こんにちは。
みなさまはThe Murder Capitalというバンドをご存知でしょうか。
サブスクでFontaines D.C. Idles Shame Slavesあたりを聞いた方には関連アーティストで
出てきたことがあるはず。
彼らはあのFontaines D.C.と同じくアイルランド、ダブリンの出身のポストパンクバンドです。2015年より活動を始め昨年2019年8月にファーストアルバムWhen I Have FearsをHuman Season Recordsよりリリース。
2019年は間違いなくポストパンクリバイバルの1年であったがこのThe Murder Capitalも大きな存在感を放った一組である。
ポストパンクの伝説的バンドJOY DIVISIONのサウンドにも精通している部分が多く感じられドラムのスタイルに関しては1stアルバムを手がけMark Ellis(ポストパンク、オルタナティブロックのプロデュースに多く携わっており過去にNew Order U2 Nine Inch Nails Depeche Modeなど名だたるバンドと仕事を共にしている)もドラムのサウンドには強くこだわったと公言しており、このアルバムは全編を通して緊張感あるドラムのビートと張り詰めたギターサウンド、ストリングスが絡み合う素晴らしい仕上がりとなっている。
アルバム冒頭のFor Everythingでは奇妙なサウンドが鳴り響いたかと思えば突然雷が落ちたかのような爆発的な展開を見せてくれます。
全編通して成人期への恐怖、悲しみ、不安、対人関係、友人の自殺など多くのテーマがボーカルのJames McGovernの悲しく、怒りに溢れ光を願うかのような声で届けられる。レコーディング中にバンドメンバーの母親が亡くなる悲しい現実もあったようですが彼らは破滅や悲しみに屈することなく、現実を見つめながらも強く生きていくには愛が必要だと歌い上げる。
このアルバムは傑作であり。Fontaines D.C.と同様にもっと日本で知られてほしいバンドである。そして彼らはライブが最高である。切に来日を願ってやまない。
Will We Talk/Sam Fender
こんにちは。
今日は少し時を遡って2019年の作品を紹介します。
昨年9月にリリースされたSam FenderのアルバムHypersonic Missilesへ収録されている
Will We Talkです。
Sam Fenderは政治的な楽曲が多いことで有名なアーティストですがこの楽曲はおそらく男女の一夜の関係を歌ったもの。
歌い始めはBlue Monday(憂鬱な月曜日)というフレーズでスタート。これはおそらくNew Orderからの引用ですね。
憂鬱な月曜日
スピーカーから騒がしく音が鳴り響く
ビーカーの蛍光灯の液体が光る
ふざけすぎたあの日の夜
彼女は言った
普段はこんなことしないの、私の印象変わった?
考えることは男には難しい
もしも私と踊ってくれるのなら
もしも私を家まで送ってくれるのなら
朝になって、私たちは会話してると思う?
この詩とても深いです。
ミュージックビデオは男女の日常が登場するのですが、個人的な見解で彼らはカップルではないが親密な関係。
今回サムフェンダーが取り上げたテーマに沿ったものと思っています。
多くの若者が経験する甘酸っぱくも葛藤と向かい合わせの充実した日々をアップテンポなメロディーに乗せて描いた名曲だと思います。
収録アルバムはこちら
この曲はリミックス作品も充実
最後にオーディエンス撮影のライブ映像がとても良いので
ではまた
Forever Sessions/Men I Trust
こんにちは。
今日もスッキリしないお天気ですね。毎日強い雨が降り続いていてもうすぐ梅雨が明けるという実感があまりありません。
こんな天気の日はみずみずしい音が聞きたくなります。今日紹介するMen I Trustの新作
Forever Live Session.本当に良いです。少し疲れの残ってゆっくりしたい週末にぴったりなので是非覗いていってくださいね。
Men I Trustはカナダのモントリオールを拠点に活動するインディーバンドです。
ローファイでポップなサウンドを軸にしながらジャズのムードも感じるとても雰囲気のある楽曲を持つバンドです。何よりもボーカルのエマの優しくてハスキーな声とその歌声を支えるベースラインが本当にかっこいい。ベースが踊っているんです本当に。体が揺れます。
そんな彼らが7/10に新作Forever Sessionsをリリース。この作品はガレージでのセッションとライブ音源を収録したすでにMen I Trustを知っている方、これから聴く方にもオススメできる作品になっています。
彼らは今まで3枚の作品をリリースしており、そこからの楽曲のライブ作品となっており
ベスト盤のような風格すら漂う一枚となっています。
彼らはミュージックビデオ、アートワークのディレクションも自身で行うことでも知られます。個人的に今回の作品のアートワークも大好きです。少しVAN SHEのような雰囲気もありアート面において影響あったりしたのかな。
彼らのYOUTUBEチャンネルで公開された1曲目に収録のALL NIGHTのガレージセッションが公開。雰囲気素晴らしいですね。個人的にもこの曲大好きです。(アートワークが表示されていますが映像はガレージセッションです)
今回の作品には完璧なポップソングと称されたTailwhipも収録。
最後に僕の大好きな曲NUMBのガレージセッションを載せておきます。
いつかMen I Trustをフジロックのホワイトステージで見るのが夢です。
良い週末をお過ごし下さい。