2020上半期ベストアルバム5枚

こんにちは。2020年6月も終盤を迎え今年も残り半年となり、世界的に困難な状況が続く中たくさんの音楽が新しくリリースされ私たちを楽しませてくれました。

 

今日は私が特に良かったと思うアルバムを紹介させていただきます。あまり多く載せすぎず厳選した5枚を掲載させていただきます。

 

第5位 Wicked City/Jockstrap

 

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ロンドン出身のオルタナポップデュオJockstrapが名門WARPと契約しリリース。ロンドンで最も明るく奇妙なポップと称された今作は夏の深夜にピッタリな1枚。メンバーのエレリーはUnderworldの実験的なプロジェクトDRIFTシリーズにも参加している。新作からの一曲Acidはロンドンの美しい街並みを切り取り私達をその世界にどっぷりと迷いこませてくれる。

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Acid

Acid

  • provided courtesy of iTunes

 

 

第4位 R.Y.C/Mura Masa

 

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イギリス海峡ガーンジー出身MURAMASAの1月リリースのセカンドアルバムは上半期最も評価の分かれた一枚といっていいだろう。3年前に発表されたデビューアルバムはエイサップロッキーやゴリラズのデーモンアルバーンらMURAMASAサウンドに魅了された様々なジャンルの豪華アーティストの出演も話題となり世界的にセンセーションを巻き起こした。今作は前作よりも大きくバンドサウンドが強くなっておりMURAMASA自身がポップミュージックでまたギターサウンドが盛大にカムバックする気配を感じていると発言しておりこのR.Y.Cがその燃料になればいいという気持ちとそういった動きがシーンにあることを示したかったと言っている。前作の幅広いポップミュージックから一転したパンクやロックを中心とした楽曲は個人的に大正解。客演にスロータイやWolf Aliceのエリーが参加しているのも嬉しかった。制作中にJoy DivisionTalking Headsを聞いていたというのも納得の1枚。個人的な見解だがスロータイとの一曲はトレインスポッティングの空気を感じずには入られない1曲であった。PVでスロータイが日本のドメスティックブランドNEEDLESのセットアップを着用しているのは小ネタ。

 

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Deal Wiv It

Deal Wiv It

  • Mura Masa & スロウタイ
  • エレクトロニック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

第3位 925/Sorry

 

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ロンドン北西部のカムデンを拠点にするインディーオルタナティブロックバンドSorry。サウスロンドンにある小さなベニューThe Windmillにあるベニュー周辺に共通するグランジ、パンクの音楽性を受け継ぎながらもポップ性を持つ今作は近年盛り上がりを見せるサウスロンドンシーンを広く知らしめることになった渾身の一作。アートワークのディレクション、MVの撮影まで仲間内で完成させる徹底っぷり。Sorryというバンドというよりも大きなプロジェクトとも見れる。MVの最後に次のトレーナー映像を入れ込む作風からも作品が繋がっていることはきっと彼らの大きなテーマであり今作925はそんな部分も楽しみながら聞いてみてほしい。この内省的な熱狂に関しては上半期Sorryの925を超える作品はないだろう。

 

 

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Right Round the Clock

Right Round the Clock

  • provided courtesy of iTunes

 

 

第2位 Simulcast/TYCHO

 

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サンフランシスコを拠点とするエレクトロニカの至高ティコによる最新アルバム。

オールインスト作品。言葉で理解するより聞いて頂きたい。響きの柔らかなギターサウンドとシンセの融合はまろやかなアンサンブルとなり聞くものの心にすっと入り込んでくれる。個人的に自宅、ランニング、様々なシーンで圧倒的に聞く機会が多かった1枚。上半期においてあまりピックアップされることのなかった作品であるが個人的大プッシュ。

 

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Outer Sunset

Outer Sunset

  • Tycho
  • エレクトロニック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

第1位 Note On A Conditional From/The 1975

 

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このアルバムをランキングに入れるか大変悩んだ。1位か圏外かどちらかだったのだ。圏外というのは頭一つ飛び出た作品という意味でランキングで紹介するか悩んだということ。

22曲1時間20分という大作であり様々なジャンルを高いクオリティで発表してくる彼らはすごい。

アルバムを通しで多く聞いているとは言い難いのだが先行で発表されたMe&You Together Songには心踊らずいられなかった。PVを見てもらえばわかるのだが90年代感満載の王道ギターポップとなっていて直近の90年代をリバイバルすると失敗しがちに思われるが彼らは時代を理解しながらしっかりとした1975サウンドにしてその壁を超えてくる。今秋スーパーソニックでのヘッドライナーとしての来日が決まっているが2020年代を牽引していくであろう彼らの最新モードが楽しみでならない。どこかのメディアで見た今の若い世代が1975を好きなのは昔世界中が熱狂したビートルズやオアシスを追っている姿に似ているという見解。1975よどうか10年後君達は伝説になっていてくれ。大きな声を上げて1975が好き!とは言いづらい年齢だがこっそり応援させていただく。大好きだ。

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Me & You Together Song

Me & You Together Song

  • provided courtesy of iTunes

 

以上5枚厳選して紹介させてもらった。2020年という音楽にとって新しい時代もスタート。時代の先駆者としてTHE1975の存在は圧倒的な大きさを感じる。個人的にはサウスロンドンシーンが更に大きな盛り上がりを見せてくれることを楽しみにしている。