俯瞰して考える大切さ
Bruno Major
近年の洋楽事情は細かくチェックしているつもりだが非常に遅れをとってしまった。
ノースロンドンを拠点に活動するシンガーソングライター。
音源を聞き込み勝手にFKJやTash Sultanaのような一人で多数の楽器を使いサンプリングし曲を構築していくスタイルを想像してしまった。しかしライブ映像を見るとギターと共にステージに立ちジャジーでクラシック、見事な演奏を披露している。時代の流れなのか、インディー界隈のアーティストが好きな私はシンガーソングライターという言葉も久しぶりに耳にした気がする。王道のスタイルで現代的なサウンド、洞察力を染み込ませた鮮やかで儚い歌詞を歌い上げる彼の姿は美しい。フジロックフェスティバルへの出演が決まっていたが２１年へ延期。大変残念であり世界全体全てのアーティストにとって困難な１年になると思うが、素晴らしい音楽、カルチャーは困難な時代にこそ真新しい物が生まれきっと私達を驚かしてくれる。来年多くの音楽ファンが彼の歌声を堪能できることを願ってやまない。
